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金曜日, 10月 23, 2020

Ryzen 7 4700U搭載のENVY x360で、モバイルRenoirの性能を実測してみる | マイナビニュース

「最近すこぶる評判の良い、AMDのRenoirのレビューしませんか?」と編集K氏から依頼があって、二つ返事で引き受けたところ、評価機材として、8基の物理コアを備える、Renoir世代のモバイルプロセッサでも上位寄りのRyzen 7 4700Uが搭載された「HP ENVY x360 15(AMD)」が到着した。

  • Ryzen 7 4700U搭載のENVY x360で、モバイルRenoirの性能を実測してみる

    HP ENVY x360 15(AMD)

ここ数年のHPは、普通の製品とは”ロゴ”が違う「プレミアムモデル」が好評だ(気をよくしたのはわかるが、HPのノートパソコンは普通のHPロゴ以外にプレミアムモデル、ゲーミングプレミアムモデル、加えてワークステーションプレミアムモデルにも専用ロゴを用意しており、正直わかりにくい)。ENVYはプレミアムモデルに属するが、オンラインサイトを見たところ、特別価格とはいえ10万切りのお値段(原稿執筆時点)。これはちょっと驚きだ。

  • Ryzen 7 4700U搭載で特別価格95,000円~と書いてあったので、特別定額給付金で買えるかな? と思ったら税抜だった、残念。CPUをワングレード落とせばメモリ16GBにしても10万円を切る

プレミアムロゴ付きなのにお買い得なENVY

パフォーマンモデルのスペックはCPUがAMD Ryzen 7 4700U、メインメモリ16GB、SSD 512GBで、15.6インチのフルHDブライトビューIPSタッチディスプレイとWi-Fi6(802.11ax対応)を採用。これがナイトフォールブラックのアルミ合金の筺体に収まっており、大きさが幅358×奥行230×厚さ18.9mmで重量が約2.0kg。

15インチゆえにややモバイルの範疇を超えているが、携帯性を求めるなら約1.25kgのHP ENVY x360 13(AMD)がラインナップされている。本製品は広めの液晶画面とテンキーを備えたデスクトップ代わりのノートパソコンや、自室とリビングの移動程度の「宅内モバイル」として、使わないときの収納性を重視したユーザーにとって、より最適な製品と言えるだろう。

HPのプレミアムノートパソコンらしいカッチリとした作りに加え、スピーカーシステムにBANG & OLUFSENの4スピーカーを使用し、さらにx360の名前が示すように液晶をグルッと回せばタブレットになる2-in-1と充実した内容だ。

外部ポートは、左奥からヘッドセット、HDMI(2.0)、USB-A 5Gbps、USB-C(10Gbps、Power Delivery、DisplayPort 1.4、電源オフUSBチャージ機能対応)、右奥から電源(19.5V 65W)、USB-A 5Gbps(電源オフUSBチャージ対応)、SDカードスロットとなっており、個人的には外部ポートが少ないので、もしも購入する場合はPD対応のUSB-C HUBを合わせて購入するとよいだろう。一方、SDカードスロットはフルサイズSDカードが奥まで入るタイプを採用しており、大容量のSDカードを増設ドライブっぽく使えそうだ。

キーボードはバックライト対応で少々重めのキータッチだが、入力性は悪くない。ただし、電源ボタンがDELキーの横で””キーの上にあり、最初電源を入れる際に「電源ボタンはどこ?」と探してしまった。

Windows Helloはカーソルキー横にあるエリア式指紋センサーで行い、IRカメラでない。WebカメラはこれまたHPらしく物理プライバシーシャッター付で不必要な露出を避ける事ができ、電源ボタンの横にあるカメラ禁止キーで設定する(キーを押すとカメラ部に白い蓋が入る)。物理シャッターの場合、手でスライドさせる製品がよくあるなか、キーで設定する物理シャッターは高級感も伴っておりいい感じだ。

なお、2-in-1のタブレットモードとして使う際に便利な4096段階筆圧と傾きに対応したアクティブペンはオプション(9,800円:税抜)となっている。

オフィスソフトはオプションだがMicrosoft Office 2019が現在50%OFFで提供(Personarlが+10,500円/Home&Businessが+14,000円:税別)されているので合わせて購入したい。

前世代Ryzenを圧倒する性能! さらに消費電力も低い

RenoirというかZen 2アーキテクチャベースのCPUが優秀ということは、これまで本誌でも散々テスト結果が示されているわけだが、ではCPU単体の話ではなく、実際にそれがPC製品に搭載されて現実的なシステム単位となったとき、どのくらいパフォーマンスに違いが出るのか見てみたい、というが本稿の主旨となる。というわけで、検証のためにHP ENVY x360 15(AMD)でいくつかベンチマークテストを行ってみた。

比較対象としてノートパソコン「DELL Inspiron 14 5000 (5485)」を用意している。こちらは一世代前のAMD Ryzen 5 3500Uを搭載している。ちなみにこの5485は筆者が普段使っている私物なのだが、個体差なのか仕様なのか、この5485の放熱性は今一つよろしくなく、大きな負荷をかけると熱が抜けにくくベンチマーク結果がぶれやすかった。なお、この5485はメモリ16GB、ストレージ256GB+1TBにカスタマイズされているが、おそらくベンチマークに影響するのはメインメモリだけだろう。

テストでは、バッテリー稼働時間の測定以外はすべて、電源に接続した状態にてパフォーマンス設定を最大にして測定しており、バッテリー稼働時間に関してはパフォーマンス設定を上から2つ下げた「より良いバッテリー」設定で行っている。各ベンチマークテストはブレがある程度少なくなるまで取ってから平均値を出している(有効桁未満は切り捨て)。以下、「HP ENVY x360 15(AMD)」を「ENVY」、「DELL Inspiron 14 5000 (5485)」を「5485」と略記する。

評価対象がCPUのランク的にも下の製品とは言え、世代間の差は圧巻だ。今年AMDは、2014年当時に掲げた「2020年までにエネルギー効率を25倍に高める」という25×20を達成したと宣言していた。上位のモバイル用プロセッサ「AMD Ryzen 7 4800H」が2014年の標準的な製品よりも31.7倍のエネルギー効率を実現し目標をクリアしたと説明していたが、その立役者となったのがモバイル用の開発コードネーム「Renoir」ことAMD Ryzen 4000シリーズのベースとなったZen 2アーキテクチャだ。

モバイル向けのAMD Ryzen 3000シリーズのベースとなったZen+アーキテクチャ(開発コードネーム「Picasso」)から大きく性能が上がり、さらに半導体の製造プロセスルールも12nmプロセスから7nmプロセスへと一気に微細化した。Intelで言うTick(プロセスルールの変更)とTock(設計を大きく変更して性能を向上)の両方を行ったのがモバイル用のRyzen 4000シリーズと言える。

今回の両システムが搭載しているRyzen 5 3500U、Ryzen 7 4700U共に8スレッドだが、4700Uは物理コアが8コアな分、全開性能を出しやすいというのも効いているだろう(3500Uは4コア8スレッド)。

また、ENVYの方がベンチマーク結果のムラが少なかったので、システムの冷却が効果的に行われて事がわかる。ただし、ENVYでも静かな部屋でベンチマークを行うと少々甲高いファンの音が聞こえるが、冷却性能と引き換えと言う事を考えると致し方ない。

GPU性能もかなり向上している。Ryzen 5 3500Uはグラフィクスコアが8基あるが、GPUの動作周波数は1200Mhz、メモリクロックは2400Mhzだ。対してRyzen 7 4700UではGPUの基本アーキテクチャは「改良型」とは言いつつも大きくは変わらず、グラフィックスコア数も7基に減っている反面、動作周波数は1600Mhz、メモリクロックは2666Mhzと引き上げており、これが性能差の要因となっているようだ。Ryzen 7 4700UのGPUは内蔵グラフィックスとしては十分な性能で、これ以上を求めるならば外付けグラフィックスが必要となる水準だろう。

ENVYは15インチモデルなのでバッテリーサイズも51Whと21%大きくなっているが、パネルサイズが大きい分、液晶パネルの消費電力も上がっているハズだ。それにもかかわらず、電池の持ちはPCmark10のModern Office比でほぼ8割増し。これも先に書いたZen 2アーキテクチャの効果は大きいと見られる。

Ryzen 5 3500Uの基本クロックは2.1GHzで、Ryzen 7 4700Uの基本クロックは2.0GHzでむしろ低クロックだが、ブースト時の最大クロックはそれぞれ3.7Ghz、4.1Ghzとブーストが効いたメリハリのある設計になっている。今回バッテリーのテストはテストシナリオにアイドル時間の測定が多い「Modern Office」で計測しており、この辺りが影響していると思われる。

メインPCに十分な高性能。動画視聴も難なくこなす

ということで、Renoirを搭載するHP ENVY x360 15(AMD)を触ってみた感じは「自宅PCとして非常に良い」というものだ。性能はもちろん、高級感のあるボディは自室でもリビングでもマッチし、HDMI接続でリビングのTVに繋げればオンライン動画視聴用としても十分活躍してくれる。

Ryzen 7 4700Uはコストパフォーマンスに優れ、内蔵グラフィックスも十分な性能を発揮している。ライトなゲームタイトルなら非常に快適に楽しめるだろう。さすがに内蔵グラフィックスなのでヘビーな3Dゲームには向かないが、HPのノートPCラインナップには、ディスクリートグラフィックスを選べるPavilion Gaming 15シリーズもあるので、目的に応じてチョイスすれば問題ないだろう。

冒頭でも書いたように、高性能を誇る15インチのプレミアム製品がこの価格で買えるというのは少々驚きだ。どうしても10万以下で買いたいという場合は、CPUを一つ下の4500Uのモデルへ変更するという手段もある(4500Uモデルは基本メモリ8GBだが、オンラインストアでは16GBへの構成変更が+4,000円で行える)。プレミアムで良コスパ、矛盾する2つの要求に応えてくれる優れた製品と言える。

著者: ” — news.mynavi.jp

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