トップスポンサー企業の社長も参戦した「RAGE PARTY 2021」レポート – 岡安学の「eスポーツ観戦記」(68)

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トップスポンサー企業の社長も参戦した「RAGE PARTY 2021」レポート - 岡安学の「eスポーツ観戦記」(68)

eスポーツエンターテイメントの祭典「RAGE PARTY 2021 Autumn Apex Legendsアリーナチャレンジカップ」が9月25日に開催されました。

RAGE PARTYは、インフルエンサーや芸能人、YouTuber、VTuber、プロゲーマーなど、各界で活躍する有名人がさまざまなゲームで対戦するゲームイベントです。今回は『APEX Legends』を使い、8チームによるトーナメント戦を行いました。

優勝したのはチームLDH。2021年2月に開催された「RAGE PARTY 2021 powered by SHARP」での4位から、見事にリベンジを果たし、優勝をもぎ取りました。MVPはチームLDHの海沼流星さん。見事な活躍でチームを牽引していました。

『APEX Legends』はバトルロイヤル系のシューティングゲームですが、今大会では、新実装された1対1のチーム戦「アリーナモード」を採用。バトルロイヤル系のゲームだと、自分のチーム以外はすべて敵なので、無理に戦わずとも、ほかのチーム同士が潰しあう、いわゆる漁夫の利を狙うこともできます。しかし、アリーナモードでは1対1の戦いなので、個々のバトル能力、チームの戦略などで勝敗が決まります。つまり、純粋に強いチームが勝ちやすいモードと言えるでしょう。

まずは試合前に、使用するレジェンド(キャラクター)を選び、武器を購入します。レジェンドの組み合わせや相手チームの使用レジェンドを予測しての対応策が必要なため、ここでも戦略性が求められます。初戦は初期配布の材料ポイントから武器やアビリティ、消耗品を購入してから開始。2ラウンド以降も1戦目と同様の手順を踏みますが、戦闘中に拾った材料と持ち越した材料が使用できるようになるので、あえて材料をあまり使わずに次のラウンドにとっておいたり、毎回最大値まで使用したりするなど、武器購入時にも駆け引きが発生します。

相手を全滅させたチームがラウンドを取り、先に2勝差をつけて3ラウンドを獲得したチームが勝利。2勝2敗、3勝3敗になった場合も、先に2勝差をつけたほうが勝利ですが、4勝4敗になったときは、5勝目を先に取ったチームの勝利です。これを1マッチとして、1回戦と準決勝は先に2マッチ獲得したチームが勝ちとなるBO3方式、決勝戦は先に3マッチ獲得したチームが勝ちとなるBO5方式を採用しました。

出演チームは「つだとVTuber」「チーム三者三様」「社⻑とゴリラと芸⼈」「チームシンガー」「チームLDH」「チームプロゲーマー」「⼈気ゲーム配信者」「カワセと美⼥」の8チーム。いずれも劣らぬ『APEX Legends』好きが集まり、どの試合も盛り上がっていました。

  • レノボ・ジャパン 代表取締役社長のデビッド・ベネット氏、シソンヌの長谷川忍さん、バーチャルゴリラさんによるチーム「社長とゴリラと芸人」。肩書き的にはゴリラも社長で、社長と社長と芸人だとか、見た目から社長とゴリラとゴリラだとか、場を盛り上げていました

優勝した「チームLDH」の初戦は、「チームプロゲーマー」でした。ゲームを生業としている選手を相手にチームLDHにとって苦しい展開になるかと思いきや、2マッチとも3-0のストレート勝利です。本来であればGreedZz選手(Rush Gaming)が出場する予定でしたが、体調不良のため急遽同じチームのLight選手が出場。さらにあばだんご選手はプロゲーマーとはいえ、『大乱闘スマッシュブラザーズ』の選手です。象先輩も『リーグ・オブ・レジェンド』のストリーマーであることから、さすがに急場仕込みと門外漢のタイトルではプロの実力は発揮できませんでした。

準決勝は「カワセと美女」が相手。実力者のカワセ選手に、急成長を遂げた貴島さん、西村さんでしたが、圧倒的なチーム力の差で勝利を収めました。そして、決勝戦は「チームシンガー」。BO5の3マッチで今大会唯一マッチを落としますが、それでも総合力は「チームLDH」が頭ひとつ抜けており、危なげなく優勝を果たしました。

MVPを獲得した海沼流星さんは、アリーナモードのソロでマスターを目指しているほどの実力者。また、普段から「チームLDH」の3人でプレイしており、今大会のために組まれた急造チームでは対応できないチームワークを誇っていました。

なお、大会のトップスポンサーを務める企業の社長にして、シューティングゲームをこよなく愛するゲーマーでもある「社長とゴリラと芸人」のデビッド・ベネット社長は、マッチ1こそ接戦だったものの、マッチ2は3-0のスコアで完敗。初戦敗退となりました。

RAGE PARTYは、eスポーツイベントRAGEのなかでもお祭り感が強く、技術や強さより、知った顔が楽しげにゲームをプレイしているところを観る楽しさがありますが、もはやLDHの3人はガチ勢と言えるほどの実力です。

今後は、「チームLDH」は王者枠としてトーナメントに参加せず、「チームLDH」への挑戦権を賭けてのトーナメントとなるのか、それとも「チームLDH」を倒すべく、ほかのメンバーもガチ勢として実力をつけて参戦するのか、気になるところです。

「チームLDH」は、RAGE PARTY以外の大会にもガンガン参加してもらい、ゆくゆくはプロとして活躍できるようになると、それはそれでおもしろいのではないでしょうか。

LDHはアーティストからタレント、俳優に加え、アスリートのマネジメントもしていますが、今後、eスポーツアスリートのマネジメントを始めたとしても、この活躍を見る限り、驚くことはないでしょう。ぜひとも、eスポーツアスリートの登場に期待したいところです。