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火曜日, 5月 18, 2021

「GALLERIA XL7C-R36」レビュー –

 かつてのPCゲームといえば“ややマニアックな世界”という印象があったが、今では注目のAAAタイトルから懐かしのレトロゲーム、話題性の高いインディーゲームまでありとあらゆるゲームが楽しめる。PS5やNintendo Switchと並んで、ぜひ1台用意したいゲーミングマシンだ。

 そんなゲーミングPCには、デスクトップ型とノート型が存在する。eスポーツ等でもお馴染みのデスクトップ型は、最高スペックや拡張性に優れる一方で、別途ゲーミングモニターも用意し、十分なスペースを確保する必要があるのに対して、ノート型は、モニターと一体型で、バッテリー内蔵であるため、スペースの心配がいらないのが大きな利点だ。

 「でも、ノートPCはあまりゲームが遊べないのでは?」と考えているゲームファンもいるかもしれないが、デスクトップと共にスペックもぐんぐん上がり、価格も下がり続けており、誰でもPCゲームがはじめやすい時代が到来している。

 今回取り上げたいのが、価格やスペック、コストパフォーマンスの良さなどあらゆる点で高水準にあるゲーミングノートPC「GALLERIA XL7C-R36」だ。サードウェーブから3月2日に発売されたばかりで、搭載されているパーツは最新のGeForce RTX 3060、CPUはCorei7-10875H、16GBのメモリ、512GBのSSDと、ゲーミングノートPCとしてはミドルスペックの中でもハイエンドよりのパーツを採用しているモデルである。ゲーミングノートPCとしてはかなり手の出しやすい、169,980円(税込)という価格設定も注目だ。

 ただ、スペックが高くても、価格が安くても実際にゲームが動かなければ意味がない。今回は「GALLERIA XL7C-R36」がどれだけ快適にゲームを楽しむことができるのか、PCでぜひ遊びたい人気タイトルを中心に本機の性能を確かめていきたいと思う。

最新ゲームで「GALLERIA XL7C-R36」のマシンパワーを検証

 ここからは、ゲーミングPCでもっとも気になる点である、ゲームが快適に動作するかどうかについて実際にプレイしてチェックしていく。2020年後期~2021年に話題となった4タイトルを使用して検証していきたいと思う。

 初めにプレイしていくタイトルは、2月23日に配信された「ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ」。「ペルソナ5」のエンディングから半年後の物語を描いた正統続編であり、シリーズ初のアクションRPG。無双シリーズでおなじみのω-Forceが開発を手掛けたことで話題になった。

「ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ」

 じっくりとプレイするシミュレーションゲームやRPGならば多少の重さやカクつきがあっても問題なく遊べると思うが、ハイスピードな爽快アクションが売りの本作ではそうはいかない。無双シリーズ同様、本作でも大量の敵が押し寄せてくるゲームなので、これを表示するのにはかなりの負荷が掛かるはず。本機でどこまでサクサク動くのかが非常に気になるところだ。

 グラフィックス品質は一番上の「高」にデフォルトで設定されているのでこの状態でプレイしてみる。この設定で本作の最大FPSである60FPSで安定してくれれば、最高の環境でゲームを楽しめるということになる。

 イベントシーンやRPGパートでは動作は問題なく60FPSで安定。そして、もっとも負荷の掛かりそうなアクションパートだが、大量の敵が同時に表示されても一切の重さやカクつきもなく60FPSをキープ。気持ちいいほど滑らかな動きでフィールドを駆け回れる。

 本作の真髄である怪盗団のアクロバティックなアクション、敵を一網打尽にする一騎当千の爽快感を余すことなく堪能することができた。こんな小さなマシンで最新のコンソールゲームをここまで軽く動かせることに正直驚きである。

 次にプレイしていきたいタイトルは「龍が如く7 光と闇の行方 インターナショナル」。こちらも2月25日に配信された新作ゲームだ。「龍が如く7 光と闇の行方」の海外向け完全版をローカライズしたものとなる。これまでのシリーズとはテイストがガラリと変化し、主人公は伝説の極道「桐生一馬」から新主人公の「春日一番」になり、ゲームジャンルはアクションアドベンチャーからコマンドRPGと大きな変貌を遂げた。

「龍が如く7 光と闇の行方 インターナショナル」

 コンソール版では60FPSが上限なのだが、PC版では120FPSまで設定することが可能。本作はこれまでのシリーズのようなアクションではないので60FPSでも全く問題はないのだが、どうせ上げられるならと120FPSでグラフィック品質を最高に設定してプレイした。

 最大の高画質設定では、ゲームの粋を超えた実写レベルのグラフィックスにオープニングからテンションが上がる。自分で操作するフィールドや戦闘の場面では、最大の120FPSには僅かに届かないものの100~110FPS前後で安定。本作の戦闘では技や防御でタイミングよくボタンを押す場面があるが、入力遅延などもないのでジャスト入力がビシッと決まる。

【龍が如く7 光と闇の行方 インターナショナル】

最高グラフィック設定でも問題なくキビキビ動く

 ゲーム自体の面白さもさることながら、「龍が如く」シリーズといえば映画を観ているかのようなリアルな映像、そしてグイグイと物語に引き込んでいく人間ドラマも魅力の作品だ。そんな濃密なドラマをベストコンディションで楽しむのに活躍するのが、先にも触れたGaming Centerの中にある「Color enhancement」機能だ。

 色々な表示モードがプリセットされており用途に合わせて切り替えることができる。「Vibrant Mode」、「Video Mode」、「Internet Mode」、「Low Blue Mode」、「Cinema Mode」、「Photo Mode」の6種類。その中でもゲーム向きといえるVibrant ModeとVideo Mode、Cinema Modeの3種類を試してみた。

 Vibrant Modeはその名の通り力強い色調で発色が良い。鮮やかで美しい色見なのだが、リアルな世界観である「龍が如く」をプレイするならVideo ModeとCinema Modeの方がマッチしているように感じた。Video ModeとCinema Modeは正直なところ大きな違いはないが、若干Cinema Modeの方が暗の部分が強く深みがある。

 表示モードをゲームに合わせることでゲームへの没入感向上を体感することができた。没入感を高めているのは映像だけではなく狭額ベゼルなのも大きい。枠が強調しておらず視覚の中に余り入ってこないのもゲーム画面に見入ってしまうのもポイントだろう。

 重さもなくプレイしていてストレスフリーなのはもちろん、コンソール機で遊ぶよりも快適な環境でゲームを楽しめるというのはかなりの贅沢感である。

 3つ目は国外タイトルから「Microsoft Flight Simulator」をプレイしていく。2PB(ペタバイト)という異次元クラスの膨大な衛星画像をもとに建物や地形などを完全再現し、リアルな地球を作り出したことでも話題となった作品だ。ゲームは純粋なフライトシミュレーションとなっており、飛行機を自らの手で操縦し、全世界の建造物や観光名所などを心ゆくまで巡ることができるのだ。

 2PBという情報量が詰まっているだけありゲームの容量は驚きの150GB。インストールするだけでも半日以上の時間が掛かった。これまで検証した2タイトルとは比べ物にならないほど高いスペックを要求されるゲームなので、どこまでしっかり動くのかが見ものである。

「Microsoft Flight Simulator」

 グラフィックス設定は「LOW-END」、「MEDIUM」、「HIGH END」「ULTRA」の4段階用意されており、自動判定の結果、本機は中間のMEDIUMとなった。このゲームの最大は60FPSで、最大値まで届かなくとも大きく下回らなければプレイに支障はない。

 さっそく大空を飛び回ってみると、フライト中は30FPS~40FPSの間で上下していた。低い時でも30FPSはキープできているのでプレイしていて遅延やカクつくこともなくプレイ感は良好。映像⾯は最⾼設定のULTRAと⽐べたら劣る部分があるのは否めないが、プレイする分にはMEDIUMでも悪くはない。

 本作は、ちょっとした空き時間にサクッと遊ぶのに適したゲーム性なので、外に持ち運んで場所を選ばず空の旅を満喫できるのは嬉しいポイントである。

 最後にプレイするゲームは、様々な物議を醸した2020年を代表するAAAタイトルである「サイバーパンク2077」。妖しいネオンに照らされた街並み、人体と機械が融合したクセのあるキャラクターたちが魅力の、まさにサイバーパンクな世界を描いたオープンワールドRPGだ。

 本作は、ゲーム史上最高水準のグラフィックスを誇る作品。快適にプレイするにはかなりのマシンスペックが必要で、一部のコンソール機ではまともにプレイするのが困難なほどであった。そんな問題作が本機でまともに遊ぶことができるのか、検証の中でもっとも気になっていたタイトルである。

「サイバーパンク2077」

 グラフィックスの設定は「低」、「中」、「高」、「ウルトラ」、「レイトレーシング:中」、「レイトレーシング:ウルトラ」の6種類。本作の美麗かつ独特な世界観を余すことなく味わうならばやはり「低」や「中」よりも上のレベルでプレイしたいところだ。手始めにグラフィックス設定を「高」と「ウルトラ」で試してみたが、「高」は50~60FPS。「ウルトラ」は48~58FPS辺りを上下しており、筆者が想像していたよりも圧倒的に軽い動作である。

 本作は「レイトレーシング」に対応しているのも売りの1つ。レイトレーシングをオンにすることで光の反射などの表現がよりリアルに描写され、ゲームへの没入感を増幅させる。本機はGeForce RTX 3060を搭載しているため、レイトレーシング表示にももちろん対応している。

 まずはレイトレーシングオフの状態の「ウルトラ」と「レイトレーシング:中」を比較したところ映像的にものすごい大きな変化はなかったが、「レイトレーシング:ウルトラ」にした途端世界が一変する。濡れた路面や水たまりに反射する光の表現や広がり方がとにかくリアルに映し出され、格段に上がったグラフィックスにただただ驚かされた。

 「レイトレーシング:ウルトラ」で遊ぶことで「サイバーパンク2077」の世界を最大限に楽しめる訳だが、この設定はかなりの処理能力が必要だ。本機で試したところ「レイトレーシング:中」では20~48FPS辺りで「レイトレーシング:ウルトラ」だと15~40FPSという結果だった。全く遊べないわけではないがどちらも振れ幅が大きく、瞬間瞬間でかなり重くなる場面もあった。やはり最高のグラフィックス設定でサクサク動かすにはもっとマシンパワーが必要のようだ。

 とはいえ、レイトレーシングをオフにした最高画質の「ウルトラ」ならばプレイ感は快適そのもの。一部のコンソール機よりも圧倒的にサクサク動くので、ミドルスペックのゲーミングノートPCとしては上出来過ぎる性能だ。

 近年話題の4タイトルをプレイしてみたが、どれもまともに遊べないものはなく、むしろコンソール機でプレイするよりも快適なほどであった。

 SSDを搭載しているだけあってゲームの起動や読み込みなどの早さも凄まじく、「龍が如く7」ではロード画面にゲームのヒントなどが表示されるのだが、全く読ませる気が無いほど一瞬でロードが終わっていた。

 不満点はほとんど0というところだが、強いて難点を挙げるとするなら、ゲーミングノートPCの構造上しょうがない話ではあるが長時間ゲームをプレイしていると本体が熱を持ち、ファンの音がやや大きくなることくらいだろうか。

 ミドルスペックということで検証する前は正直なところ少し侮っていたが「GALLERIA XL7C-R36」は想像以上の高性能。eスポーツの練習に使うような相当ガチなゲーマーでない限り満足度の高いPCとなっている。

 持ち運びに最適なコンパクトさも魅力。本機があれば場所を選ばずゲームが遊ぶことができ、ゲームライフが加速すること間違いないだろう。価格も安価なのでゲーミングノートPCデビューをするならオススメのマシンだ。



著者: " -- game.watch.impress.co.jp "

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