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日曜日, 1月 17, 2021

プロゲーマーは金持ちの息子?ちょもすが語るeスポーツの今 WELLPLAYED JOURNAL【ウェルプレイドジャーナル】

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■前編記事

インターネット上級者なゲームライターちょもすが対戦ゲームにハマったワケ

ちょもす的オートチェス覇権争いの現状

――ちょもすさんといえばゲーム業界での交流のある人も多いですよね。例えばプロの格ゲープレイヤーの藤村選手とか。

ちょもす:
彼がプロゲーマーになる前に、頻繁に配信をやってて、僕はその頃暇だったので毎回のように見てたんですよ。

配信でSTREET FIGHTER IV(以下、スト4)のランクマッチをやってたので、僕も同じタイミングでスト4を起動して、タイミングを見計らって粘着してたら覚えられたのが交流がはじまったきっかけですかね。

ゆかどんさん(藤村選手の以前の活動名義)の配信は画質がすごい良かったんですよ。当時あの画質でゲーム配信してる人はほとんどいなかったんじゃないかな。だから人も多くて、仲良くなりたくて粘着していたんですよね。

――今はちょもすさんが配信をしていて、いろいろな視聴者からコメントやイジりがくるようになってますよね。

ちょもす:
そうですね。それに対して何か嫌だなとかはないですけどね。

むしろ、他の人の配信で自分の名前が出てるのを見ると、ちょっと気まずい気持ちになる。最近だと僕がブログでオートチェスについて書いたときも、いろいろな人に僕が書いた記事について触れて頂いたみたいで。

――オートチェスといえば、Dota 2のModから始まり、今ではいくつものタイトルが出てきました。どのタイトルがメインストリームになっていくと思いますか?

ちょもす:
世界的にはTFT(※)で決まりだと思いますけど、日本人ってやっぱりPCゲームが根付いてないので、スマホでどれが勝つかって感じですかね。

「Auto Chess:Origin」なのか、テンセントの「Chess Rush」なのか、そのどっちかだと思いますね。

「Dota Underlords」は……ないかな。

※TFT:「League of Legends」に追加されたオートチェス風の新モード。正式名称は「チームファイト タクティクス」

――現状ではどれが一歩リードしてるでしょう?

ちょもす:
現状だとOriginですかね……。

ただ、情報を追ってると英語とか中国語がけっこう出てきちゃうからそこはどうなんでしょうねぇ。外国語が苦手な人はそれなりにいるでしょうから。

なんにせよ、プレイヤーとしては人口が分散されてしまうのが一番つまらないので、まとめてほしいですけどね。

――どれをプレイすればいいのかわからない状態になっちゃいますね。

ちょもす:
なっちゃいますね。僕としてもどれを勧めればいいのかわからない状況なんですよ。これをやっておけ! って自信を持って言えない。

あとは国内の企業が1年後とかに出すと思うんすよ。そこでどうなるかですね。

Cygamesがいい感じのを出したら全部持っていくんじゃないかっていう予感はしてます。「グランブルーファンタジー」とか「シャドウバース」で幾分キャラクターもおなじみになってきてるじゃないですか。

プロゲーマーになるために本当に必要なのは……

――現在はライターとして記事を寄稿したり、配信へのゲスト出演をしたりしていますが、今後何か新しいことはやっていきたいことはありますか?

ちょもす:
知り合いにプロゲーマーが増えたんですよ。それこそ、藤村さんは今をときめくプロになったし、乗浜くん(ちゃみ)もシャドバでプロとしてがんばっているし、プロ以外でもメーカーで働いているとか、そういう知り合いが多くなりました。

なので、そういう人たちと何か話してるところを記事にしたいなっていうのはずっと考えてます。ただのインタビューだと僕が聞き手になっちゃうから面白くないですけど、突撃してあれこれ聞きたいんですよね。eスポーツっていう切り口から入ると、余所行きのモードが出てきてそれも面白くないだろうから、“ちょもす”から入る。そういうのをやりたいです。

――藤村さんへの突撃か……。

ちょもす:
あの人はもともと危険な橋を渡らないタイプだったのが、プロになってからさらに渡らなくなって、なんなら「ちょもすも近づかないでくれ」ってオーラを出してくる(笑)。でも話を聞きたいのはあまり身近じゃない人たちですけどね。僕の知らないゲームの世界がたくさんあると思うので。

――実際、プロゲーマーになる人ってどういう人だと思っていますか?

ちょもす:
医者、教授、社長の息子。

これはプロゲーマーに限りませんが、ゲーム業界で表舞台に立つ人がそれなりの確率でこれにあてはまる……気がしてるんですよ。あと地主。

なんでかっていうと、儲からないから。

続けられる人がそもそも儲からなくていい人しかいないんですよ。どっかが親の年収とか調べてみてほしいですけどね。たぶん、すごい数字になるんじゃないかと。

いっとき、eスポーツの専門学校に通っている男の子が「家にお金があまりないから賞金を手に入れたい」みたいなことを言ってる画像がバズってたんですけど、金持ちの子供たちで成り立っている現実の中でこういう子供が産まれてるのは……うーんと思っちゃいますけどね。

――ゲームをやり続けられる環境があった人が活躍していると。

ちょもす:
今のプロゲーマーの生い立ちとかがもう金持ちの文脈だと思うんですよ。

もちろん金持ちじゃない人もいますけどね。でも、基本はお金持ちの人たちの世界だと思いますよ。まだ今は。

YouTuberとかもそういう傾向あるのかなと思ってます。長期的に何もない状態が続くけど、長期的に続けないとそもそも成功する芽すらない。だからある程度時間的、金銭的に余裕がないとスタートラインにも立たないし、その先も当たるかどうかってある程度ギャンブル要素がある。あらゆる意味で余裕がないと基本的には厳しいと思うんですよね。

今までのゲームをやりこんでいた人たちって、ゲームをやりこんでいても生活に問題がなかった人たち。これからどうなるかはもちろんわからないですけどね。

この記事のタイトルは「金持ちの子どもじゃないやつはeスポーツ業界は目指さないでください」にしましょう。

――いやぁ、ちょっとそれは……。

ちょもす:
ただ、これは僕が見てきた世界がそうだったっていうだけで、狭い世界の話かもしれないので。夢を持つ若者はいっさい無視してくれて構わないです。

プロレス的発想が求められるeスポーツ

――eスポーツが発展しているからこそそういう見方が出てくるのだと思います。では逆に、今まで見聞きした中で良かったイベントや大会ってありますか?

ちょもす:
難しいな……。幕張メッセのRAGEは見たとき感動したしブログも書きましたけど、やっぱり悪い大会の方が覚えてるからなぁ。

僕自身ゲームイベントにそこまで出向く方でもないので。ただ見ててもうちょっとお金がかけられればな~という感想を抱くイベントは多いですよね。

もっと大会に金をつぎ込む余裕が回してる側にあればいいですけど、現実そんなお金はないわけじゃないですか。

もっとゲームにお金を払われる世界になればいいのにって思います。今はお金を払わずにゲームを楽しみまくれる時代になっちゃいましたけど。

――コンテンツにお金を払う意識が薄れていると。では、もしちょもすさんが大会やイベントをプロデュースするならどんなものをやりますか?

ちょもす:
とあるゲームの出禁軍団と今のプロを戦わせたいですね。

プロレス的な世界観って面白いじゃないですか。最近大分寛容になってきたとは思いますけど、「Twitterで炎上しないようにしよう」みたいなプロの人は多くて。それはもちろん正しいんですけど、エンタメは欲しいですよね。

何をやってよくて、何をやっちゃダメっていう感覚を、関わっている人みんながもうちょっとわかってくるといいですよね。あとやらかしたときに許される世界というか。昔のインターネットならともかく、今はもうワンミス即死なので。


後半はeスポーツシーンに対する鋭い意見が続いたが、どれもちょもす氏自身が体験したり見聞きしたりしたことで説得力があった。

今後もオートチェスをはじめとした対戦ゲームを中心に、ブログなどで情報発信していくであろうちょもす氏。eスポーツ業界に身を置く人、興味がある人であれば注目すべき1人だ。

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