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火曜日, 5月 18, 2021

過熱するeスポーツビジネスと投資マネー | J.Score Style – 人生の選択肢を広げるFinTechメディア

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みなさんのなかには、eスポーツの盛り上がりをニュースなどで目にした方も多いでしょう。今やeスポーツの認知度は8割に達しています。一方で、体を動かすスポーツの1カテゴリーとしてeスポーツを受け入れている層は、まだまだ少数派のようです。

そんなeスポーツですが、最近は機関投資家からも熱い視線が注がれています。1億ドル超の資金を投資家から集めるファンドも登場し、ワシントンジャスティスなどの競技団体にマネーを注ぎ込んでいます。

現在のモメンタムを「バブル」と危惧する声もありますが、投資熱は沸騰する一方です。

過熱するプロeゲーム大会と高額賞金

女子プロゴルフの「しぶこ」こと渋野日向子プロは昨年、全英女子オープンで優勝し、賞金67.5万ドル(7,200万円)を獲得。国内ツアーと比べ、獲得賞金の高額ぶりが話題となりました(国内ツアーの優勝賞金は1,000万円から2,000万円が相場)。

一方、人気のオンラインゲーム『フォートナイト』の世界大会では16歳の少年が優勝賞金300万ドルを獲得しました。なんと渋野プロの4倍です。この数字は、全米オープンテニスで大坂なおみ選手が獲得した賞金の385万ドルに迫ります。

フォートナイト世界大会の予選には、オンラインで4,000万人ものプレーヤーが参加しました。本選が行われたアーサー・アッシュ・スタジアム(全米オープンテニス会場で知られる)には2万人のファンが集まり、派手な演出もあいまって熱気に包まれました。

そして、eスポーツファンをターゲットとするスポンサーも熱い視線を注ぎます。関連市場を含めた2年後の市場規模は、アメリカだけでも270億ドルにまで膨らむとされています。だからこそ大きな大会には巨額のマネーが流れ込みます。
アメリカだけではありません。eスポーツの競技人口は全世界で1億人とされています。福岡県で開催された大会でも、3日間で1万3,000人が集まりました。

会計・コンサルティング大手デロイトの関係法人Deloitte Corporate Financeの調査によると、eスポーツへの投資は2017年には4.9億ドル(約530億円)だったのが、2018年には45億ドル(約4900億円)と、わずか一年で約9倍に増加しました。また、調査会社Newzooは、2022年までにeスポーツ経済圏の収益が18億ドル(約1,900億円)まで拡大すると発表しています。

将来なりたい仕事第2位!eスポーツプレーヤーをめざす少年たち

川に水が流れ込むように、多くの若者たちもプロeスポーツを目指します。中学生を対象とした意識調査によると、男子のなりたい職業2位はプロeゲームプレーヤーです。

少子化に悩む学校も、新分野の取り込みに必死です。地方都市ではeスポーツプレーヤー養成コースを設けた専門学校が誕生しています。

eスポーツに教育的な意義はあるのでしょうか。ゲームということで「遊んでいる」「(勉強や体力づくりと比べて)役に立たないのでは」と思われがちなのは確かですが「eスポーツはチームワーク・人間力や戦略性も養える」と前向きに評価する声もあります。

eスポーツ習得コースと並行して、eスポーツビジネスやゲーム開発支援・品質管理の知識を学ぶなど、社会人として役立つスキルを身につけようという学校も現れ、業界から注目を集めています。

投資信託にベンチャーキャピタル……流れ込む投資マネー

2019年、ミクシィとグリーは共同でベンチャーキャピタルを設立、有望な成長分野としてeスポーツにも投資する計画です。具体的には、eスポーツ関連動画提供サイトやスポーツチームむけデータ分析ツールを手がける企業に出資します。

eスポーツには個人投資家も注目しており、ゲームやeスポーツビジネス関連銘柄にフォーカスを絞ってポートフォリオを組成する投資信託も登場しています。次世代ネットワーク「5G」の導入によりeスポーツはより活況を呈するかもしれません。そうなれば当然、5G関連銘柄にも注目が集まります。

また、eスポーツ好きの若者を取り込もうと、トップ企業も熱いまなざしを送ります。トヨタやサントリーさらにはメガバンクまでが、幕張や上海で行われる大会のスポンサーとして名を連ねています。2020年6月23日には、森永製菓がeスポーツ選手の肉体強化を指導することを発表しました。さまざまな企業がeスポーツ市場に注目し、投資する流れは今後さらに加速しそうです。

過熱気味だが将来性も……成長分野として有望

世界大会の賞金総額が3,000万ドルに達するなど、eスポーツは確かにバブルの様相を示しています。一方でeスポーツは、選手育成・周辺機器・イベントなど裾野も広く、将来の成長分野として有望です。
新型コロナウイルスの影響で開催自粛を余儀なくされたスポーツは多数あります。しかし、元来オンラインで盛り上がりを見せてきたeスポーツは“三密”をケアしつつも開催が可能なジャンルの1つといえます。
今後もeスポーツの動向から目が離せません。

Photo by Blue Planet osmanpek&matimix on AdobeStock.com

 
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